清光進級学院では、歯学部生一人ひとりの理解度に合わせた個別講義を通じて、確実な進級と国家試験合格につながる基礎力の定着を重視しています。
大学講義で扱う臨床科目を、分野横断的に整理し直すことで、「学んだ知識を自分の言葉で説明できる力」を養うことを目的としています。
今回は、複数の臨床系科目を横断的に扱った「臨床科目B(臨床系科目)」の授業内容をご紹介します。
補綴・保存・外科など、臨床現場に直結する重要テーマを総合的に復習し、症例に基づく思考力と記述力の育成を図りました。
授業概要
本講義では、補置学・保存修復学・口腔外科学など複数の臨実系科目を関連づけながら、進級試験に向けた症例問題演習を中心に実施しました。単なる正答暗記ではなく、「どのように治療方針を導くか」という臨実推論の流れを意識し、複数の診療科をまたぐ内容を整理しました。
💡 歯学部生がつまづきやすいポイント
臨実系科目では、分野ごとの知識を学んでいても、症例を通して複数の要因を総合的に判断する力が不足しがちです。特につまづきやすいのは、次のような点です:
- 補置・保存・外科の治療選択の優先順位が整理できていない
- 咬合・感染・麻醉など、共通テーマの横断的理解が弱い
- 記述問題で「なぜその治療法を選んだのか」を論理的に説明できない
これらは国家試験・臨実実習の両方で重要な力であり、単科的な勉強だけでは身につきにくい部分です。
🗳️ 講師コメント(学習アドバイス)
臨床科目は、知識を“横につなげる”ことが最も大切です。
たとえば感染症なら、補綴・保存・外科のいずれの領域にも関係します。共通の原理や病態の流れを理解しておくことで、応用問題にも対応できるようになります。症例問題を解いたあとは、選ばなかった選択肢の理由まで確認すると理解が定着します。
受講生の声
「今まで臨床科目はバラバラに覚えていましたが、授業で“つながり”を意識して学ぶようになってから理解が深まりました。症例問題を自分で分析できるようになり、試験への不安が減りました。」
「先生が、補綴・保存・外科を一つの症例としてまとめて説明してくださったのが印象的でした。国家試験にもつながる実践的な内容でした。」
清光の指導方針
清光進級学院では、臨実科目Bを臨実的思考力と統合力を養うための科目と位置づけています。
補置・保存・外科などの知識をそれぞれ独立して学ぶのではなく、「治療する流れの中で各分野をどうつなげるか」を考える授業を重視しています。また、過去問や大学講義資料に基づいて、症例ごとの治療方針を論理的に整理し、「説明できる理解」を目指す指導を行っています。
こうした学びを通して、進級試験に確実に合格するだけでなく、臨実実習や将来の医療現場でも活かせる実践的な判断力の育成を図っています。