歯学部進級補習授業報告④|材料学(歯科理工学)

清光進級学院では、歯学部生一人ひとりの理解を深め、確実な進級を実現するため、大学の講義内容と国家試験出題傾向を踏まえた個別講義形式の補習授業を大学教員経験のある教員が実施しています。
暗記に頼らず、「なぜそうなるのか」を理解しながら学ぶことで、知識が定着しやすくなることを重視しています。

今回は、その中から材料学(歯科理工学)の授業報告を紹介します。歯科材料の性質や操作法は、進級試験だけでなく国家試験でも頻出の重要分野であり、臨床に直結する理解力を身につけるうえで欠かせないテーマです。

授業概要

本講義では、金属・レジン・セメントなどの歯科材料の性質・用途・反応機構を整理しました。
大学講義資料と国家試験過去問を組み合わせ、出題頻度の高い材料の比較表を用いて、物性・操作法・臨床応用を体系的に理解する練習を行いました。


💡歯学部生がつまづきやすいポイント

材料学で多くの学生が苦戦するのは、
「用語を暗記しても、各材料の性質を比較して説明できない」点です。

とくに以下の点が混同しやすい傾向があります:

  • 金属系材料(アマルガム・合金など)の強度・耐食性の違い
  • レジンとセメントの重合反応・化学的安定性の違い
  • 操作条件(温度・湿度)による硬化不良や収縮の理解不足

暗記中心では応用問題で得点できず、国家試験でも頻出します。

講師コメント

材料学は“単語の暗記科目”ではありません。各材料の性質と臨床での使われ方をセットで覚えることが重要です。
問題を解く際は、正答だけでなく“他の選択肢が誤りである理由”も必ず確認しましょう。


受講生の声

これまで材料学は、ただ用語を暗記するだけの科目だと思っていましたが、授業で“性質と使い方の関係”を説明してもらってから、理解の仕方が変わりました。セメントやレジンなど、用途の違いを自分で説明できるようになり、試験勉強がずっと楽になりました

清光の指導方針

清光進級学院では、材料学(歯科理工学)を単なる暗記科目としてではなく、化学・物理・生体材料学を統合した「歯科医療の基礎科学」として指導しています。
金属・レジン・セラミックス・セメントなどの各材料について、
その物理的性質(強度・弾性・熱膨張など)や化学的特性(重合反応・腐食・接着機構)を臨床での操作や選択と関連づけて学びます。

講義では、単に「覚える」のではなく、「なぜその材料が選ばれるのか」「条件が変わるとどのように性質が変化するのか」を理解し、科学的根拠に基づいた判断ができる力を育てることを重視しています。

こうした学びを通じて、進級試験・国家試験の合格は言うまでもなく、将来の臨床現場で確かな判断ができる材料学的思考力の養成を目指しています。

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