本記事では、薬学部CBT再試験を目前に控え、不合格による進級不可・留年を不安に感じて相談に来られた薬学生の事例について、直前に行った対策内容と進級判定を見据えた対応の実例をご紹介します。
CBT再試験は、一度不合格となった方にとって自習のみでの対策が難しく、特にゾーン2「薬理学」「病態・薬物治療」「製剤学」などの主要分野での失点が合否に大きく影響します。再試験直前でお悩みの方、保護者の方はぜひ参考にしてください。
相談に来られた背景
今回ご相談に来られたのは、薬学部4年生の学生で、CBT本試験に不合格となり、再試験までおよそ3週間というタイミングでのご相談でした。
定期試験の成績は概ね良好で、出席状況や実習にも大きな問題はありませんでしたが、CBTのみが不合格となり、
- 「再試験に落ちたら留年になる」
- 「留年が続けば退学や除籍になる」
といった強い不安を抱えておられました。
今回の再試験が、進級を左右する非常に重要な試験でした。
面談・成績分析で分かった主な問題点(領域別)
初回面談および本試験の成績を詳しく分析したところ、知識量そのものよりも、特定の分野に大きな弱点が集中していることが明らかになりました。
主な問題点は次のとおりです。
- 薬理学分野
作用機序と副作用の整理が不十分で、類似薬の選択問題で失点が多発していました。 - 病態・薬物治療分野
疾患と治療薬の対応関係が曖昧で、症例形式の設問で正答率が低下していました。 - 製剤学分野
放出制御製剤や製剤設計に関する基礎事項の理解が浅く、計算問題・理論問題の両方で失点が目立っていました。
また、本人は、点数が手応えがあった部分にも正解の勘違いがありました。
再試験直前に行った対策内容(領域別・実践的対応)
再試験まで残された期間が非常に短かったため、清光学院では、大学教員による個別指導による短期集中対策をオンラインにて実施しました。
対策は、以下のように領域別に重点を絞って実施しました。
◆ 薬理学分野の対策
- 主要薬効群ごとの作用機序・副作用の総整理、解説
- 類似薬の比較表を用いた整理指導
- 頻出テーマを中心としたアウトプット
◆ 病態・薬物治療分野の対策
- 疾患ごとの標準治療の整理
- 症例問題の読み取り練習
- 「この症状ならこの薬」という対応関係の確認
◆ 製剤学分野の対策
- 放出制御製剤・吸収動態に関する基礎の再確認
- 計算問題の典型パターン演習
- 理論問題の頻出ポイント整理
さらに、全体対策として、
- CBT形式に即した模擬演習
- 「取るべき問題を確実に取る」解答戦略の見直し
を重点的に行いました。
再試験後の状況と見通し
その結果、再試験本番では本試験時よりも得点が大きく改善し、特に薬理学・病態治療分野の正答率が上昇し、再試験で合格することができました。
再試験直前からの短期対策でも十分な改善が可能であることが確認できました。
再試験直前の対応で大切なこと(専門的ポイント)
今回の事例から分かる重要なポイントは次の点です。
- この学生の場合は、薬理学・病態治療・製剤学が特に合否を左右しやすいこと
- 一度不合格となった場合、自己流の学習では弱点が修正されにくいこと
- 再試験直前であっても、領域を絞った対策で点数改善が十分可能であること
再試験・進級・留年でお悩みの方へ
再試験直前でのご相談や、進級・留年に関する不安については、清光学院教務課にて個別に対応しております。
- 現在の成績状況の整理
- 進級判定の見通し
- 苦手領域の分析
- 直前対策の可否
について、守秘を徹底した上でご相談をお受けします。
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